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西陣カーボン

〜kindle版 『稼ぐデザイン力!2』 より引用〜

 「西陣カーボン」はフクオカ機業を中心とした西陣織の企業グループが開発しました。商品化に向けては丸八テント商会、マサケン、寺田産業というテント・建築業界3社と協力して進めています。
 この生地が面白いのは、今までのカーボンにない意匠と機能性を持っていることです。今までのカーボンは平織り、綾織の2種類くらいしかありませんでした。それを西陣織伝統の技法を生かして様々な意匠に織り込んだのが「西陣カーボン」です。

 車なども現在カーボン調の内装がありますが、カーボンに見せているだけのプリント柄です。いかにも安っぽく高級車にはとても使用できません。これにとって代わる可能性を秘めているのがこの「西陣カーボン」です。しかも従来の平織りに比べて織り方の違いによる強度アップが期待できます。
 また「西陣カーボン」の追い風となっているのが、新しい成型法「熱可塑性プレス成型法」の登場です。
 ボーイング787などに使われている従来のカーボン成型は「オートクレープ成型法」と呼ばれ、大型の圧力装置が必要でした。これは性能が高い成型品ができますが成型費が高額になります。航空機やF1であれば高額でも使用できますが、一般商品には簡単には使えませんでした。
 ところが「熱可塑性プレス成型法」は一般的なプレス機械で容易に成型できるため、成型費用がオートクレープ成型法に比べて圧倒的に安くなります。こうなると一気に可能性が大きくなってきました。特殊な素材であったカーボンが一般の商品に価格的にも十分使えるようになってきたのです。意匠性と機能性という大きな武器を持つ「西陣カーボン」は時代の要請に非常にマッチしています。
 協力企業のガレアデザインを通じて、すでにいくつかの自動車メーカーからの引き合いもあり、数年のうちにメジャーな素材となることが期待されています。

■お問い合わせは okuchi@cobodesign.co.jp まで

        ●ヘリンボーン(写真)他、数十種類以上の伝統的な織りが表現できる





at 19:27, プロフィール, 経営とデザイン

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