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「稼ぐデザイン力!2」より 【事例紹介】 リンナイ株式会社 

 「稼ぐデザイン力!2」より

【事例紹介】リンナイ株式会社 


 

『100年企業のデザイン改革』 



【企業紹介】

大正9年創業。本社は名古屋市。ガス器具メーカーで国内業界最大手。厨房機器・給湯機器・空調機器を手がけ、欧米・アジアなど全世界に販売網を展開。

ビルトインガスコンロ「DELICIA」シリーズを始め、デザイン性の高い商品展開で注目を集めている。

http://www.rinnai.co.jp/

 

 歴史ある企業ほど「変化」するのが難しい。

 これは私自身が仕事をする中で常々感じていることです。もちろん変化せずに、かつ業績が好調であれば変化する必要もないのかもしれません。しかし、その業界で圧倒的なシェアを握っている企業でも、時代とともにライバル企業の台頭、市場環境の変化などによって淘汰されてしまう場合が多く見受けられます。スマートフォン開発に遅れをとった日本企業はその一例にすぎません。企業は時代の変化に柔軟に適応していかなければ生き残れない時代です。

 

 そういった「歴史ある企業」の中で、私が最近特に注目している企業があります。


リンナイ株式会社(以下リンナイ社)です。創業が大正9年(1920年)ですから、あと少しで100周年を迎えるガス機器の老舗メーカーです。そのリンナイ社のデザインがここ数年で大きく変化しています。


 同社のビルトインコンロのフラッグシップである「DELICIA」(デリシア)シリーズを始め、主要3部門(厨房・給湯・空調)から、非常によく考えられ、かつ洗練されたデザインが次々とリリースされています。


 著者自身は「デザインはその企業の顔であり、法人格、つまり企業の考え方やポリシーを表すもの」と考えています。まじめな企業からはまじめなデザインが、先進的な企業からは先進的なデザインが生まれるものです。同様に、歴史ある企業からは保守的なデザインが生まれがちなのも事実です。


 そういった意味では、100年近い歴史を持つリンナイ社から次々と洗練されたデザインが発表される、というのはある意味「事件」だと思うのです。デザインが変わるきっかけは何だったのか?何か社内の変革があったのでしょうか?または外部の優秀なブレーンを招聘した結果なのでしょうか?


「対IH」から「脱IH」へ


 まず同社のデザインが変わる1つのきっかけとなったのが、IH調理器の登場だといいます。


 IH方式のコンロが普及し始めたのは2000年頃。当時は電力会社が「オール電化住宅」をいっせいにPRしていた時期です。ガスコンロに比べると、天板がフラットでデザイン性に優れるIH方式は、ガス機器のメーカーにとって大いに脅威の存在だったといいます。メーカーは日立などの家電メーカーであり、家電で培ったデザイン手法をコンロにも用いて、非常に洗練されたデザインを実現していました。これに対抗するにはどうすればいいのか?その答えの1つが「対IH」ではなく、「脱IH」だといいます。


(続きは書籍にてご購読ください)

at 10:18, プロフィール, 経営とデザイン

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