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エアウィーヴ  〜kindle版 『稼ぐデザイン力!2』 より〜

 〜kindle版 『稼ぐデザイン力!2』 より引用〜

<釣り糸をつくる技術から生まれたエアウィーヴ>
 まずはエアウィーヴのマットレスパッドを創り出す特殊な製造方法についてご説明しましょう。下写真のような細いラーメンが絡まったような素材、これがエアウィーヴに使用されている高反発クッション素材です。
 製造工程は、ポリエチレンを射出成型機(樹脂を成型する機械)で押し出し、水の中を通しながらマットレスの形状に成型していきます。実際に工場を見せていただきましたが、近くで見ていても、どうしてこのように「きれいに、かつ正確に」三次元形状のスプリングが出来上がるのか?と思うくらい、実に不思議な光景です。、

 高岡社長が伯父の会社を引き継いだ2004年当初、すでにこの新素材はあったものの、まだラボレベルだったとのこと。素材として量産レベルまでに仕上がったのが2007年です。高岡社長自身がエンジニアであるため、自らが陣頭指揮をして素材としてのクオリティを高め、量産化に目途をつけることができました。

<最初「良いモノなら売れる」と思った>
 エアウィーヴ社の前身の事業は、釣り糸や魚網を成型する機械装置のメーカーです。また高岡社長は日本高圧電気株式会社という、電力会社を主な取引先とする配電用機器メーカーの社長でもあります。つまり、客先の注文にあわせて、いかに高性能、高精度な「良いモノ」を作るか、をずっと追求してきた会社をバックグラウンドに持っています。ですから、この新素材を開発した当初も「良いモノなら売れる」という思いがあったそうです。
 大きな期待を持って2007年に発売したものの、発売から3年目くらいまでは事業の赤字状態が続きました。2007年は雑誌などへの広告費が4000万、対して売上げがわずか180枚、1000万円程度だったそうです。「良いものなら売れる」という自信は完全に打ち砕かれました。

<商品の「良さを伝える」ためにしたこと>
 そこで、商品の良さを知ってもらうために持ち込んだのが、国のスポーツ機関でオリンピックのトレーニング施設でもある「国立スポーツ科学センター」です。ここにエアウィーヴマットレスを40枚無償で提供し、トップアスリートに使ってもらって良さを直接体験してもらうことにしました。
 期待通り、エアウィーヴの良さは国内のトップアスリートの間に口コミで広まり、徐々に愛用者が増えて行きました。現在ブランドアンバサダーとして契約しているフィギュアスケートの浅田真央選手の他、水泳の北島康介選手など、海外の遠征にエアウィーヴを持参するトップアスリートが増えていき、なんと2010年の冬季バンクーバーオリンピックでは日本人全選手の7割がエアウィーヴマットレスを持参するまでになりました。
 トップアスリートから広まったエアウィーヴの良さは徐々に一般にも認知され、航空機ではANAのファーストクラスや、リッツカールトンホテル、加賀屋など国内トップランクの宿泊施設にも続々と導入が決まって行きました。売上げも、2010年には4億、2012年には53億と毎年300%を超える驚異的な販売数の伸びを実現しています。


at 01:29, プロフィール, 経営とデザイン

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