特化すると他にも使える

  ネジザウルスの開発ストーリーは「稼ぐデザイン力!2」「新版・稼ぐデザイン力!」に掲載されています。
http://www.amazon.co.jp/dp/B017L14RUO/


at 18:53, プロフィール, デザインのヒント

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類似のデザインについて

 類似のデザインが問題になっています。パクるのは論外としても、結果的に似てしまうことはあります。その場合はどうしたら良いのでしょうか? -----------------
「稼ぐデザイン力!2」より --------------------

「デザインが似てしまう理由」  

 最初にデザインを進めていくときは、「絶対に他社のデザインに似ないようにしよう」と心に決めてスタートするのですが、悲しいかな、その業界のヒット作があると、どうしても似てしまう、そのデザインに影響を受けてしまう、ということが良く起こります。デザイナーも、似ないように、似ないようにと思えば思うほど、なぜか似てきてしまうのです。

  これはデザインに限らず、音楽の世界でも同じかもしれません。ビートルズに影響を受けたミュージシャンは、どうしても自分の音楽もなんとなくビートルズっぽくなってしまうようなものです。

  しかし、その商品の独自性を出そうと思えばオリジナルで独創的なデザインであることに越したことはありません。ではどうすればいいのでしょうか?

  どうしても他のデザインの影響から離れられない状態になったら、進んでいるデザインをすっぱりあきらめましょう。担当デザイナーも、その案件からは外れたほうが良いです。またデザインを監督する立場であれば、そのデザイナーは外したほうが良いと思います。

  売れている商品に影響を受けたデザインは、最後には「コピーか?」と思うほど似てくるものです。実は、良いデザインというのは、ある程度完成されたものであるため、デザイナーが完成形に近づけようとすればするほど、それに近づいてしまうのです。

  ですから作業者や監督者が途中で「あのデザインに似ているな」と気付いた時点で、作業を「ストップ」するのがデザイナーとしてのモラルであり最善の方法です。

at 16:05, プロフィール, デザインのヒント

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アイデアが出ないときのアイデアの出し方

 

経営者・管理職のためのデザイン戦略入門
「稼ぐデザイン力!2.0」 より 抜粋


第6章 アイデア発想法

 

その1:
アイデアが出ないときのアイデアの出し方

 

 考えても考えてもアイデアが出ない時ってありますよね。「煮詰まってしまう」という状態です。どう考えても出てこない。同じアイデアの繰り返しになる、堂々巡りになる。こんなときはどうすればいいのでしょうか?


 答えは「考えるのをやめる」です。


 私のように、考えることを職業とすると頻繁に「煮詰まってしまう」この状態に陥ります。

 煮詰まってしまうとそれ以上は良いアイデアは浮かんできません。そこで、いったん考えるのをやめにして、ほかの仕事をするのです。

 今までの考える仕事とはまったく別の、例えば書類の整理や見積もりの作成、スケジュールの管理、またはTVを見る、雑誌を見る、お店を回るなどなど。

 そして大事なことは、その日は煮詰まった案件について放っておき、寝ることです。すると不思議なことが起こります。


 実は考えていないようで人間の頭の中では勝手に煮詰まったアイデアを考え直しているのです。それも自動的に!なんと便利ではないですか。

 考えるのに苦労していたのに、やめた途端に勝手に考えてくれるのです。そんなことは起こらないと思いますか?いいえ実際に起こるのです。これは私がずっと体験してきたことです。次の日、またはその次の日に、あれほど煮詰まっていたアイデアがすらすらと解けるようになります。


 これがどうして起こるかというと体験からいうと次のような状態になるからだと考えられます。

 アイデアが煮詰まる、ということは自分の持っている知識や経験を組み合わせてみることに限界が来た、ということです。なので、机上でいくら考えても知識と経験の量は増えないのでアイデアが出なくなるのです。


 考えるのをやめて他の事をすると、他の文字や絵が目に入ってきます。

 雑誌を見れば写真が、TVを見れば映像が。これがアイデアの刺激や元になるのです。

 普段気にしないような写真や文字や映像が、少し前に「うーん」と苦労したことに対して新しい「経験・知識」として加わるのです。これが新しいアイデアの起爆剤になります。このことを頭は自動的に行っているわけです。

 さらに寝ることで頭の中で新しい情報が整理され、次のアイデアを考える時点では情報、知識が出やすい状態になっています。これがアイデアの出やすい状態の真相です。

 

 ニュートンがリンゴの落ちるのを見て万有引力の法則を発見した、のと同じことです。リンゴが落ちるという普通はなんでもないことが、体験として加わることで新しいアイデアの起爆剤となったわけです。

◆法則1◆煮詰まったらやめて他のことを。ウィンドウショッピングをしたり雑誌を読んだりするのが効果的。そして寝ると、次の日にはアイデアが出やすい状態に


at 15:54, プロフィール, デザインのヒント

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斬新なデザインとは?

  

『稼ぐ「デザイン力!」―経営者・管理職のためのデザイン戦略入門』(アーク出版)より引用

■デザインの進化

【質問】

よく「このデザインは新しい」とか「斬新なデザインだ」という言葉を耳にします。今まで見たことが無い、という意味で使われますが、では新しいとか斬新と見る人が感じるのはデザインのどのポイントを見て感じるのでしょうか。1つ考えてみてください。(例…柄、色など) 

 

【解答】

「新しい」とか「斬新」と感じるデザインの大きなポイントの1つは「シルエット」にあります。シルエットとは、柄や装飾を省いた全体の形のことです。影絵の影の部分と考えてください。

 

【解説】

 「斬新なデザイン」と聞くと、車が好きな人はフェラーリは斬新なデザインが多いと言うかもしれません。デジタル家電が好きな人はアップルのデザインは遊び心があって面白いと言うかもしれません。

 

さて、デザインの現場においても常に求められるのは「斬新さ」です。「見たことがない」とか「他社に似ていない」という意味です。

しかし、斬新さだけを求めてデザインすると、だいたいが「奇をてらった」「風変りな」デザインで終わってしまうことが多いものです。これらは、デザインではなく形のみを追ったスタイリングです。表面を変えようとして四苦八苦した結果です。

 

 実はこういった「斬新な」デザインの依頼元は経営者だったりします。自社のデザインがマンネリ化している、他社と比べて新しさがない、と感じられる場合に、企画部門やデザイン部門に「何か斬新なデザインを」と注文するわけです。その結果「奇をてらった」「風変りな」スタイリングが出来上がってくることが多いというわけです。

 ではそもそも「斬新な」デザインとは何なのでしょうか? 人は何を見て、あるいは何を感じて斬新だと判断するのでしょうか? これは心理学的な面でも面白い研究かもしれません。

 

現場にいて感じる印象は「シルエット」です。

シルエットというのは影絵の影です。つまり商品全体の影絵のことです。シルエットが変わると「進化した」デザインに見えます。色や装飾のわからない全体のシルエットが進化の一番わかりやすいポイントです。 

具体的に車を取り上げてみましょう。初期の車、フォードのT型は人が乗る「箱」の前にエンジンの箱がついた形状でした。横から見たシルエットは前に小さな箱、後ろに大きな箱の付いた形状です。次に、エンジンを小さく作る技術が進歩すると、エンジン部分が小さくなり、人の乗るキャビン部分が大きくなります。イラストの真ん中の形、つまり現在のセダンの形が生まれました。

 これがさらに進化したのが現在ハイブリッドカーなどに採用されることの多い「ワンモーションフォルム」です。イラストで言うと一番下のシルエットに進化しているわけです。エンジンはもはやどこにあるかわかりません。

 

シルエットが変わるためには、新しい技術や提案が不可欠

 

 つまり、技術の進歩に伴ってシルエットが変わり、デザインが「斬新」になっているわけです。このような車に見られるようなデザインの進化は、すべての生産物に当てはまります。

オーディオセットを考えてください。蓄音機、ジュークボックス、システムコンポ、ラジカセ、ウォークマンとシルエットは劇的に「進化」して、いまや一本の棒のようなデジタルプレーヤーになってしまいました。シルエットは百分の一くらいになったわけです。

 

 斬新なデザインを求めるなら「シルエット」を変えることが第一となります。そして、その「進化」のためには「技術の進化」が不可欠となることも忘れてはいけません。「技術の進化」なしにスタイリングだけを変えようとすると「奇をてらった」「風変りな」デザインしかできてこないのです。

 

では技術的に進化が少ない商品、例えば冷蔵庫などは四角い形が変えようも無いと思われるかもしれません。

しかし、冷蔵庫は部屋の隅にあるものだと考えるから変わらないだけです。冷蔵庫をリビングの中心に持ってきたらどうでしょうか。当然高さは低くなり、ドアも上開きになるかもしれません。生活のスタイルの変化を考えた新しい商品企画を考えてもモノのシルエットは大きく変わります。

at 10:01, プロフィール, デザインのヒント

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